ROTEX留学体験談
「あなたも小さな親善大使になりませんか」
新たな挑戦、発見や驚き、感動、そして大切な人々との出会い・・・
多くの刺激と、いつまでも心の中にしまっておきたい大切な思い出で溢れた一年。
誰のものでもない、あなただけの一年が待っています。
文化・宗教・言葉の壁を越えた、小さな友情の絆も、一つ一つがつながり、広がっていくことで、大きな輪となり、それはいつしか世界の平和へとつながっていく。そんな想いが込められた、この青少年交換プログラムの交換留学生として、皆さんの中にある可能性を最大限に生かしてみませんか。
ROTEXとは
私たち2580地区ROTEX(ROTary EXchangee:ロータリー交換留学生)は、国際ロータリー第2580地区の青少年交換プログラムに参加した帰国学生によって組織され、現在二十名前後の学生メンバーが、キャンプやオリエンテーションでの活動を通して、後輩の派遣学生や来日学生の支援を行っています。
ロータリー青少年交換体験談
以下は、高校時代に一年間、日本の家族や友人たちと離れ、一味違った経験をした私たちROTEX(ローテックス)の体験談です。
- M.S
ハンガリー共和国
2002~3年度ハンガリー派遣 - H.O
ありがとう、フィンランド
2002~3年度フィンランド派遣 - M.T
暖かかった国、タイ
2003~4年度タイ派遣 - K.M
メキシコという国に留学して
2003~4年度メキシコ派遣 - N.S
オリエンテーション体験談
ハンガリー共和国
M.S
2002~3年度ハンガリー派遣
皆様はじめまして。私は東京保谷ロータリークラブにスポンサーを頂き、2002―2003年度に国際ロータリー第1910地区、ハンガリー共和国の南町、セゲドロータリークラブへ派遣されておりました。
ハンガリー、と国名を申し上げても一体地球のどこに位置するのか、と思われる方も少なくないと思います。正直私自身、派遣される前まではあまり聞いたことがなく、そこへ派遣されると言われても全くイメージが湧きませんでした。日本の中にはまだそれほど浸透しておらず、情報も少ない、旧東欧に位置する小さな国です。
一般にはそれほど知られてない国ですが、私にとっては第2の故郷と呼んでも過言ではないくらいに重要で、かけがえのない国であります。高校生が1年弱留学していたくらいで何を言うか、と思われるかもしれません。ですが、まだ高校生という年齢で、ほとんど何も情報もない、未知なる国へ親元を離れて独りで行くというのはとても衝撃的です。毎日が目新しいことやカルチャーショックの連続でした。そして、その経験を通して感じることを、いいことも悪いこともぶつける相手というのがホストファミリーなのです。この人々の存在があるからこそ、自分の派遣国を故郷とまで呼べるのです。
私の留学生活は4つのホストファミリーの存在なしには成り立たなかったであろうと思います。力になり支えてくれ、励ましてくれ、時には心配をかけたり、叱られたりすることもありました。本当に『家族』だったのです。
ハンガリーという国に留学できたこと、そしてその異国の地で、親友と呼べる仲間に出会え、家族と出会えたこと。ロータリーを通して、素敵な経験をさせていただけたことに本当に感謝しております
ありがとう、フィンランド
H.O
2002~3年度フィンランド派遣
フィンランドは人口515万人、ヘルシンキを首都とする公用語がフィンランド語とスェ-デン語、ロシアとスウェーデンに挟まれた、キシリトール、ノキア、サンタ、ムーミンやサウナ等で知られる森と湖に囲まれた独立共和国です。最近では男女平等、福祉、教育制度等が世界においで大変高く評価されています。国土の3分の1が北極圏に位置する北の国で、冷え性の私が一年間生活する事になるとは思いもしなかった事です。
八月に計180名程の留学生が参加するオリエンテーションから私の留学生活は始まりました。規模が小さい国なので、全国規模で行事が開催される事が少なく、そしてそのお陰でかえってそこで出会った多くの学生と仲良くなれ、全国に散った後もお互いを訪れる意味合いで割りと気軽に個人旅行が出来たりします。
学校の授業は選択式で、教室も移動です。外国語教育が徹底していて、何ヶ国語も物にする生徒も普通にいるので驚きです。生徒は皆熱心に勉強をし、居眠りをする人はまずいません。学生は同年代の日本人よりも随分大人びていて、関係も割りとあっさりしている、という印象を受けましたが、伸び伸びと自由に生活する彼らのやり方がとても気に入っていました。
年間通し多様な行事が有りましたが、やはりクリスマスは印象的でした。森までツリーを切りに行く所に始まり、本物のサンタに会えたり、バナナで釘打ちに成功した事、寒中水泳も良い思い出です。また、留学生と3週間掛けて旅行したEU旅行は一生涯の宝です。
英語圏しか興味の無かった私ですが、普通の人があまり知らない国に派遣された事に本当に感謝しています。受験で役に立つ言葉もない、名物も少ない国かもしれませんが、この国で私は大国に挟まれた地に生きる人々の精神的強さ、自然との共生、幸せのあり方とか人間関係あり方の違い等を知り、かけがえのない家族と友人を得、そして新しい自分の一面に出会えたのですから。
暖かかった国、タイ
M.T
2003~4年度タイ派遣
タイは親日家が本当に多い国でまず驚きました。日本語を教えている学校も少なくなく、町の中でも日本語で話しかけてくれたり、私が日本人と言うことで興味をもってくれる人も年齢を問わず多くいました。自分以外の色々な学校に行き、日本の事について話す事はやりがいがあり、私自身も楽しかったです。日本語を教えに行った事もありましたが、みんなとても意欲的で、自国が他の国に受けいれられ好いてもらっているのを見て、とても嬉しかったです。私が行っていた学校でも日本を好きだと言ってくれる子ばかりでした。タイ人の友達はみんないつでも明るく、フレンドリーな子が多かったです。そんな友達に私は1年間とても助けられました。
この留学中もっとも忘れられないのは、他の交換学生と行ったロータリーの旅行です。この旅行ではタイ南部・プーケットに行き、タイ南部の観光地や海を存分に楽しむ事ができました。10日間のうち、数日間はプーケット島からさらに船で沖に行った無人島に行きました。私が今まで見た事の無いくらいきれいな海で、東京に育ちあまり自然に触れなかった私にはこの大自然の中過ごす日々は夢のようで忘れる事は出来ません。旅行中は普段会えない他の交換学生とも交流がもて、自国の事を話し、相手からは日本に対するイメージ等や、相手の国の事など多く聞け、教えもらえてよかったです。
日本では何でもない事が、他の国にいると言うだけで全然違うものに見え、新鮮でした。そのせいか、物事も今までより色々な角度から広く見えるようになりました。この留学では多くの人に会い、本当に貴重な体験をたくさんする事ができました。
メキシコという国に留学して
K.M
2003~4年度メキシコ派遣
私は2003年度から2004年度の交換留学でメキシコのサテリテに派遣させていただきました。私のこの留学生活はいろいろな人との出会いの連続でした。そして彼らとの出会いを通じて、私は多くのことを学び気がつくことができ、とても充実した留学でした。
初めて1人で乗る飛行機、知らない国で言葉も喋れないのに、本当にうまくやっていく事ができるのかなど、これから体験する事の全てが、初めてのことばかりだったので、とても不安でした。しかしいざメキシコでの生活が始まるとその不安は解消しました。それはメキシコでできた新しい友達や新しい家族が助けてくれたからです。そのことが私を安心させてくれました。
メキシコでの生活も1ヶ月を過ぎ段々となれてきた頃、私は本当に心を許しあえる2人の友達ができました。彼らは全くスペイン語を話す事のできない私を支えてくれました。その後の第2、第3ホストファミリーが決まっていなかった私を、その2人の友達は快くホストを引き受けてくれました。このころから私は心からメキシコのことが好きと言えるようになっていきました。
さらにメキシコでの素晴らしい出会いはこれだけではありません。それは他の国からの留学生との出会いです。彼らと過ごす時間のなかで、いろいろな国の考えかたや文化、価値観の違いなどを知ることができました。そして私と他の留学生たちとの関係がより深いものになっていきました。肌の色や目の色、国籍なども関係なく本当の兄弟のような関係を築くことができたと思います。 そしてこのメキシコの留学生活の中で、日本にいてはあまり感じることのできないことを実感しました。それは1人で生活をしているのではなく、人に支えてもらい生活しているということです。日本の家族やメキシコの家族、多くの留学生など、本当にいろいろな人に支えられていたということのありがたさをさらに感じました。この大事なことを1年間メキシコ留学で再度確認できることができました。私はこの留学を出来て本当に良かったと思います。
オリエンテーション体験談
N.S
青少年交換留学生のテストを受けた数日後、合格の通知を頂いて晴れて派遣予定学生になれたのはもう3年も前になります。サマーキャンプでは初めて英語を使ってコミュニケーションを取る楽しさ、難しさを感じたのを覚えています。
月に2回行われる裏千家今日庵での茶道のお稽古は、とてつもない場所に足を踏み入れて日本の文化について勉強するという貴重な経験はもとより、未体験のことを仲間の留学生と学んでいく事、その後ROTEXの方々が連れて行って下さる夕飯での興味深いお話等がただただ楽しくて毎回毎回とても楽しみにしていました。鎌倉への小旅行、ブドウ狩りやスポーツ大会と様々なプログラムを通して派遣生、来日生だけではなく先輩のROTEXの方々ともとても仲良くする事が出来て、ロータリアンの方々からは面白くもタメになるお話を色々して頂きました。12月のクリスマスパーティーではついに、自分の派遣先の発表になります。口では「どこに決まってもいい」と言いながらも自分の名前と派遣国が発表される瞬間は手も足も自分の物で無いような不思議な感覚を味わったのが忘れられません。それから出発までの半年間は本当に速いものでした。派遣先について調べたり、言語の勉強、その他の準備は大変でしたが、いつもロータリアンやROTEXの方々が良いアドバイスを下さいました。修学旅行では京都に行って母国である日本についてスピーチをしたり、多くのオリエンテーションをして出発までの貴重な一日一日を大きな期待と漠然とした不安を抱えながら歩いて行きました。
近い自分たちの将来の姿である来日生と仲良くなり多く交流できた事は自信になりました。出発直前の最終オリエンテーションではロータリアンの方々から「自分を信じれば出来る」という力強いお言葉を頂いて出発の日を迎えました。出発の日を落ち着いて迎えられた事、強いては留学中も大きな問題も無く最大限に自分の世界を広げて帰ってくる事が出来たのは派遣前の1年間で学んだ様々な事の賜物だと思います。
帰国してROTEXとして活動をして今、当地区のロータリアンとROTEXの方々のサポートは全世界中のロータリー地区を見てもトップクラスだと誇りを持っています。ロータリークラブの精神である「奉仕と感謝」を体現しようと、自分達が教えて頂いたように、派遣予定学生、来日学生、そして全てを支えて下さっているロータリアンの方々の活動を少しでも手伝う事が出来たらと集まるROTEXの多さもそこに現れているでしょう。
派遣国で生活を始めると留学生は今まで自分がいかに恵まれていたかと痛感すると同時に自己責任を問われる場面が多くなります。その様な時に正しい選択をして、1年間を精一杯有意義に使えるように私たちROTEXは色々な活動を通じて自分達の経験を元にアドバイスを出来るようにしています。ROTEX全員が羨む素晴らしい1年間が待っている派遣学生と正にその真っ最中にいる来日学生達を少しでもサポート出来るように私達ROTEXは、より一層活動に励んで行きます!
詳細については、ガバナー事務局までお問い合わせ下さい。
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