2024-25年度 ガバナー月信

2024年11月号

松任谷由実さんは、
「決議23-34」を
意識していた説。

国際ロータリー第2580 地区
2024-25 年度ガバナー
石川 彌八郎

9月18日東京葛飾東RC 公式訪問にて
先月はルーブル美術館の「カナの婚礼」のことを書きましたが、その後の公式訪問で、聖書持参でお出迎え頂いた会長さんがいたのには感激しました。さて、ガバナー公式訪問を重ねています。そのクラブには、どのような方が在籍しているのか。訪問前に会員名簿に目を通します。皆さんの職業はそれぞれですが、資格をお持ちの方が散見されます。税理士、医師、弁護士、会計士、等々。中には45歳で社労士の資格をお取りになった方もいました。皆さん、勉強を重ね合格なさったのでしょう。一方この僕はというと、大した資格は何も持っておりません。せいぜい運転免許ぐらいです。

レイモンド・チャンドラーという作家がいます。シカゴ出身、1888年生まれ。ポールハリスは1868年生まれなので、もしかしたら交流があったかもしれません。そんな彼は「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がない」という言葉を残しています。「生きる資格」。前述の通り僕は大した資格は持ってはいませんが、「せめて生きる資格ぐらいは待っていなければ」と思ったのでした。
カナの婚礼ナンバープレートに注目!石川酒造の配達用のトラックです。尚、「大多摩ハム」は僕が社長を務めている福生のハム屋です。
そんな悩みを解決してくれたのがロータリーだったのです。「優しくなければ生きる資格がない」。「優しい」の意味の中には、「あまい」「ゆるい」「厳しさが足りない」というマイナスイメージも含まれます。そこで原文を調べたら、チャンドラーは「優しい」を「gentle」で表現していました。
「gentle」を辞書で調べると、「寛大・寛容・思いやりがある」と語釈されていました(旺文社コンプリヘンシブ)。そうです。チャンドラーは「タフでなければ生きていけない、寛容で、思いやりがなければ生きる資格がない」と言っていたのです。「僕はロータリーに救われた」、その意味の輪郭が、また更に濃くなってきたのでした。「gentle」には違う意味もあります。大修館書店の「ジーニアス」を開くと、「gentle」の原義:「同じ種族の」→「よい家系の」→「育ちの良い」とありました。「gentle」は「well born」「家柄の良い」「生まれの良い」という意味もあるのです。「家柄が良い・生まれの良い」は⇒「お坊ちゃん」⇒「世間知らず」にもつながります。「Gentle」つまり「寛容」が「世間知らず」にならないように気を付けなくてはならないのです。「tough」も気を付けなくてはいけない言葉です。

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