2024-25年度 ガバナー月信

2024年9月号

究極の職業奉仕、
究極のロータリアン。

国際ロータリー第2580 地区
2024-25 年度ガバナー
石川 彌八郎

8月8日東京ベイRC公式訪問で三宅会長、林会員とパチリ 8月8日東京ベイRC公式訪問で
三宅会長、林会員とパチリ
会長の皆さん、お元気ですか。
先月は「広い意味での職業奉仕」について書きました。つまり、「引退後の職業奉仕はどうなるのか。」です。
結論は、「人間は引退後であろうとも、何らかの手段で社会の役に立っていれば、それを広い意味でとらえれば、職業奉仕をしていると言ってもよい。」でした。それを書いた後、ふと「引退後があれば、就職前もあるよな。就職前の職業奉仕はどうなるのか」。広い意味での、就職前の職業奉仕とは何か。という命題が出てきてしまいました。
人生は、大まかに分けると、就職前、現役、引退後の三段階に分けられます。
就職前と言っても、生まれてから就職するまで、いろいろなステージがあります。赤ちゃんと大学生は違いますよね。ひと塊で語ることは出来ません。その点、引退後の職業奉仕より厄介です。このひと月、そんなことを考えていたので、まずは、それを書きます。

それでは、就職前の広い意味での職業奉仕を考察してみましょう。職業奉仕が「社会の役に立つこと」であるとすれば、それは「人を喜ばすこと」とも換言できます。人の人生は誕生と同時に始まります。
微笑む3人家族
そこから社会人になるまでが、就職前の職業奉仕ということになりますが、まずは、オギャーと生まれた赤ちゃんは職業奉仕が出来ているか。実はできていると僕は考えてしまいました。なぜなら、赤ちゃんが生まれると、家族、親戚は喜びます。赤ちゃんは生まれただけで人を喜ばせています。1~2か月すると目が見えるようになり、手を左右に振ったりして、その方向に視線が向くと、「見えた、見えた」と大人は大喜びをします。そのうち耳が聞こえるようになります。大人は嬉しそうにパチパチと手をたたきます。その赤ちゃんとしては、音のしたほうに首を回しただけなのに、周りの大人は「聞こえた、聞こえた」と喜びます。
子供を抱く女性
その後も赤ちゃんフィーバーは続きます。寝返りを打った。ハイハイを始めた。きわめて一般的な速度で成長しているにも関わらず、周りの大人はいちいち喜びます。つかまり立ちをした、歩き始めた。そんな時には、その歓喜は絶頂ともいえるでしょう。別にそんなに珍しいことではありません、全く普通なことにも関わらず。でも、喜ぶのです。当の赤ちゃんは、何も意図せずに生きているのですが、周りの人は喜ぶのです。つまり、生きているだけで人を喜ばせているのです。いいですよね、赤ちゃんは。しかし僕は、これが究極の職業奉仕ではないかと思ったのです。「あの人を喜ばせよう」「こうすれば、喜んでくれるだろう」などは考えず、下心や見返りを求める気持ちは一切なく、思った通りに、勝手気ままに、好きなように生きているのですが、実は世のためになり、人を喜ばせていた。そんな人間になれたら最高ですね。

続きはこちらを押してください
ガバナー月信の全文はこちら