2023-24年度 ガバナー月信

2023年9月号

「希望」を生み出そう
想像する力 絶望するのも、
希望を持つのも、人間だから。

国際ロータリー第2580 地区
2023-24 年度ガバナー
栃木 一夫

青少年交換サマーキャンプにて
青少年交換サマーキャンプにて

 「心」と「言葉」と「絆」が人間にとって大切だということは既に長い間我々は知っていたのだと思う。例えば「心に愛がなければどんなに美しい言葉も相手の胸に響かない」という表現がある。聖パウロの言葉だそうだ。人と人との間にある人間の本質をうまく言い得ている。
と始まる松沢哲郎さんの「想像する力チンパンジーの教えてくれた人間の心」によるとチンパンジーは人間と同じヒト科、両者のゲノム配置を比較した結果、塩基の並び方で約1.2%の違いがあり、約98.8%は同じだった。人間は98.8%までチンパンジーである。逆にチンパンジーは98.8% まで人間と同じ生き物である。また人間について、次のように語っています。
 人間とは何か、様々な視点から考えてみた。チンパンジーの子供たちには人間の大人より優れた記憶能力がある事もわかった。では、人間を他者と区別する最も大きな特徴はなんだろうか。究極的に言えば、それはイマジネーション、想像する力、ではないかと思うようになった。病気のチンパンジーをみていて、今この世界を生きているから、チンパンジーは絶望しない。自分はどうなってしまうんだろうとは考えない。多分明日のことさえ思い患ってはいないようだ。それに対して人間は容易に絶望してしまう。でも、絶望するのと同じ能力、その未来を創造するという能力があるから、人間は希望を持てる。どんな過酷な状況の中でも、希望を持っている。人間とは何か。それは想像する力。想像する力を酷使して、希望を持てるのが人間だと思う。想像する力、絶望するのも、希望を持つのも、人間だから。

 令和という時代を迎え、コロナによるパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻等無くならない紛争、異常気象と繰り返される大きな災害、令和のロータリーも希望を生み出すための様々な使命が山のようにありそうです。祖先を偲び孫子の未来を案じるのも人間だけと聞いたこともあります。クラブが自クラブの特徴や個性を認識することは、クラブの存在意義と社会的役割を明確にした確かなクラブビジョンを持てるのではないでしょうか。そしてビジョンに沿った行動計画を立てましょう。希望ある未来を創るために、令和という時代を反映したロータリー活動をすることがロータリークラブとロータリーの進化のために欠かせないことだと思います。

●クラブビジョン・行動計画は会員同士の対話から

討論と対話 討論、議論、対話はそれぞれ目的が違うようです。特に討論と対話は顕著にその違いが分かります。他者の心を理解し、認め合うその先に「ビジョン」が生まれ、「希望」が叶うのではないでしょうか。まずは楽しい「対話」からロータリアンの心に火をつけよう。
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