【マンガ】奉仕の理念を未来へ繋ぐ ロータリーの原点決議23-34から紐解く奉仕の心
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73だけにとどまらず、地域社会に対して、親睦と職業倫理の輪を示し広げることを求めています。第3は、クラブの外でも、職業人ではない個人としての生活の中のあらゆる場面でも奉仕の理念を実践することを求めています。第4は、奉仕の理念を正しく理解したロータリアンが奉仕を実践し、さらには個人のみならず団体(クラブ)が実践することも奨励し、他のロータリアンさらにはロータリアン以外の人々も押し付けではなく触発されて、実践をする、こういった機運を醸成し、実践を促進させなければならないと説きます。この条文が決議23-34の背景となった、理論派と実践派の対立を調和させたことを示しています。これらの4つの実行指針を含んだ上で、第1項に立ち返れば、「他人を思いやり、そして他人のために尽くす」、「超我の奉仕(Service Above Self)の哲学」「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる(He prots most who serves best.)の哲学」という実践倫理原則に帰結すると言えるのではないでしょうか。「決議23-34」第3項 「国際ロータリーとは」第3項は国際ロータリーの役割が明文化されています。国際ロータリーの役割は、主に奉仕の理念の擁護、育成と普及、ロータリークラブの設立、援助と運営管理、情報伝達および各クラブの運営方法と社会奉仕活動の標準化を図ることです。第5項で述べられていますが、国際ロータリーは決して各クラブの上部組織ではなく、クラブは独立した自治権を持っています。

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