【マンガ】奉仕の理念を未来へ繋ぐ ロータリーの原点決議23-34から紐解く奉仕の心
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70とは、ロータリアンのすべてがその個人生活、事業生活、および社会生活に奉仕の理念を適用することを奨励、育成することである。」と明記されていることからも明らかです。ここで言う「社会奉仕」は広い意味での社会に対する奉仕全般を指しており、ロータリー活動の全てに関する指針であることに着目する必要があります。「決議23-34」の意義ここでは、1905年にポール・ハリスによって創立されてから、1923年に「決議23-34」が採択されるまでの間、ロータリーではどのような思想や考え方の変遷や対立があったのかを振り返ってみたいと思います。「決議23-34」はそのような対立の解決策としての歴史的意義があるのです。創立当時は、親睦とお互い原価の取引をすることで事業の利潤を追求する物質的相互扶助を目的としていました。その後地域社会に対する奉仕、という考え方が取り入れられます。そこで当初の親睦と物質的相互扶助を求める会員との対立が生まれます。1908年アーサー・フレデリック・シェルドンが唱える「He prots most who service best・最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」をロータリーが導入、その後ロータリーは奉仕の理念・職業倫理の向上を追求します。この考えの基、ロータリーの本質は親睦の中に自己研鑽と会員同士の切磋琢磨により奉仕の心を育み人格を形成することにあり、奉仕活動は個人の立場で行うべきとする理論提唱派と、その一方で奉仕の心を奉仕活動の実践に移さなければ無意味であり奉仕活動はクラブとして行うべきとする奉仕実践派と

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