【マンガ】奉仕の理念を未来へ繋ぐ ロータリーの原点決議23-34から紐解く奉仕の心
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67身体障害者福祉問題シェルドンによって提唱された奉仕の理念はロータリー通解をもって確定した後、その後のロータリー活動はこの理念の実践のため「道徳律」を適応し職業奉仕を実践するかという運動に変わって行きます。そこで問題になったのは奉仕活動の実践を巡る対立でした。ロータリー運動を実際的な社会奉仕活動を実践する場として捉え、社会的弱者救済活動として身体障害児救済活動の展開が起こります。1914年のある日、その年の国際ロータリークラブ連合会会長を務めたマルホランドが貧しくて体が不自由な少年を目にしたことで、身体障害者も無料で教育が受けられるようにクラブの名を使って養護学校設立運動に挺身します。その頃、エリリアロータリークラブに一人息子を事故で亡くした悲しい体験を持つエドガー・アレンというロータリアンがいました。彼はその話を聞き、自分もお金を出し、自身のクラブにも協力してもらって身体障害者養護学校を造りました。さらに全米身体障害者養護協会を立ち上げ、この運動に積極的に取り組んだ結果、この運動が全米の市民にも理解され、ロータリー運動の評価も上がりました。解説編④ 決議23-34の背景

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