【マンガ】奉仕の理念を未来へ繋ぐ ロータリーの原点決議23-34から紐解く奉仕の心
35/78

35が得たものを社会に還流していこうではないかと決意します。ロータリーの活動が奉仕の概念に結実していく重要な出来事でした。シカゴクラブ最初の奉仕 公衆便所の建設 このことがきっかけとなり、地域のために貢献できないかと考えるようになっていきました。1906年ごろには公衆便所の建設を計画します。その為に献金を募り、それだけでは不足する金額を民間から募り、最後はシカゴ市議会まで談判するという3年がかりでシカゴ市内二か所に公衆便所の建設を致しました。 ポール・ハリス会長就任 1907年、設立当初は会長職を譲っていたポール・ハリスが自ら会長になります。その場で「われらの個人的利益のために集まるのはロータリーにあらず。団体内の親睦にのみエネルギーを注ぐのではなく、世のため、人のためになる行動に出てこそ初めてロータリー活動は活きていくのだ。」と説いたのです。しかしながら、商売でもうけようとする親睦派と、いや、世のため人のための奉仕も大切だとする奉仕派との対立が生まれました。ポールはクラブに世のため、人のためと言う奉仕の考え方を導入するとともに、ロータリーをもっと拡大し他の都市にも拡げようとしました。シカゴクラブ内には、ポールの新しい考え方を受け入れられない会員もいて、例会を欠席する者も出始める事態となります。

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る