【マンガ】奉仕の理念を未来へ繋ぐ ロータリーの原点決議23-34から紐解く奉仕の心
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33解説編① ロータリーの創立と奉仕概念の芽生えロータリーの創立 ロータリーの創始者、ポール・ハリスは1868年 アメリカ、ウィスコンシン州、ラシーンに生まれました。しかし1871年、父、ジョージが事業に失敗、破産と一家離散という最悪の状態になり、祖父母に育てられることになります。ですが、決して不遇な少年時代ではなく、厳格な中にも愛情あふれる家庭でした。この生活がポールの心に強いピューリタニズムを植え付け後のロータリー思想の根底となりました。ポール・ハリスは気が強く、学生時代は人ともぶつかりましたが、祖父からの叱責で目覚め、理性と責任感ある青年に変身しました。祖父の死後は弁護士試験に合格するものの、将来への目標がさだまらずサンフランシスコを皮切りに1891年の夏から、アメリカ国内、ヨーロッパ放浪の旅、「五年間の愚行」(Five years of folly)が始まりました。この5年間の友人や経験がポールに大きな影響を与えました。1896年、シカゴにおいて弁護士事務所を開設します。しかし事務所は当初は軌道にのらず、

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