1年を振り返って
  
対人地雷の除去に関する特別委員会座長 岡崎由雄

 1999-2000年度よりガバナー直轄の特別委員会として活動開始以来6年、カンボジアに於ける対人地雷の除去作業も順調に進みロータリークリアランドは総面積78万平米(約236万坪)、30ヶ所となり、内戦終結後に帰還した避難民と元からの居住村民を含め約400世帯が安全になった土地で暮らしております。

 1999年第1回の地雷原視察以来、毎年2月に現地を訪問し、地雷がなくなり安全になった「クリアランド」の土を踏み、村人と交流し子供たちに学用品やお菓子を贈呈して居りますが、この視察旅行も今年で6回となり、現地住民との交流など顔の見える成果が挙がっています。年々、当地区以外からの参加も増え、今までにD2880(岐阜、三重)、D2770(埼玉南東部)、D2780(神奈川)のPGや地区幹事さんが参加されております。本年8月村人に引渡をしたクリアランド第5号地雷原は、1884年ポルポトが率いるクメールルージュ軍が、カンボジアから撤退する際に10万個に及ぶ地雷を埋没したカンボジアとタイの国境地帯です。

 ここには173世帯の人々が住んで居り、生活の為に危険を承知で水を汲む、山に木のこや燃料の薪を取りに行き地雷を踏んで死傷しています。今年も一人の女性が地雷を踏んで転んだ所、体の下に次の地雷があって亡くなりました。

 この地雷除去作業地は、1km当たり2,000個の地雷が7kmに渡って帯状に埋められており、その数は想像を絶するものであります。ここでは、本年1〜2月の1ヶ月間に対人地雷3900ヶ、対戦車地雷13ヶ、不発弾2397ヶが発見され処理されました。これは、ロータリークリアランド造成で過去最多の数です。

 第2780地区から参加された同地区ガバナー補佐相模原グリーンRC、原幹朗会員は、現地視察の感想文に、『百聞は一見に如かず。InformationとIntelligenceの違いを実感いたしました。資料を見るだけでは、その真相はうかがえません。自分の目で、肌で(正に五感で!)感得することができました。荒れた風土、現地の地雷原の有様、住民の方々の不安げな顔つき、HALO TRUSTスタッフの緊張感、そして何よりも特別委員会の皆様の並々ならぬ熱意、心意気を学びました。「あるべきWCS」の姿を見た思いです。
 ロータリーでの「I will」(シカゴ魂)を久しぶりに拝見した思いです。今のロータリーにありがちな「緊張感なき単年度主義」、「Excuse付きの単年度主義」への、一つの回答であると信じます。』(原文のまま)と記して居られます。

 当特別委員会は、クリアランドプロジェクトの第2ステージとして引き続きこの活動を推進すると同時に、「地雷ゼロ 日本ロータリーの会」と銘打った会合を開き一つでも多くの地区やRCが独自の「東京クリアランド」を造成することを決定しました。