カンボジアヘの人間性確認の旅

パストガバナー
指田勢郎

 かつて麹町クラブの山田ツネさんが、スコールの雨の中を泥まみれになってうごめくインドのポリオの子供の姿を見て、今や世界のロータリアンの活動となった「ポリオの駆逐を」として『人間性追求』の口火を切ったように、カンボジアにおける30年余に及ぶ内戦の後、ようやく平和が訪れて4年経過した今もなお、人々の足や手を更には命までも老若男女の区別なく奪う対人地雷の処理を、「ロータリアンとして何とか援助しよう」と言う徳増パストガバナーの英断に始まる「対人地雷除去に対する技術と資金の援助によるロータリークリアランドの作り上げ」は発想を、『人間性を重視する』点でポリオ プラスと同じものといえるだろう。

 やっと得た平和の時代に、残忍極まりない戦いの残り火に今なお曝される人々の現実をこの目で確認することは、傍観者であった自分の反省でもあるが、関与し得る立場となった今、少しでもその不幸を和らげることができるなら幸せではなかろうか?

 「ロータリーとして関与するに大きすぎる問題だ」との話も聞く。ポリオの時にも同じ話を聞いたが、ポリオ フリーの地域は今、拡大しつつある。
 性善なるを信じ、人間性を高め、他の不幸を自分のものとするためには、そこにある苦い現実を自らの目で見つめるのが最良の術である。

 30年の不毛の戦争の中で、知識人の多くを含んだ大虐殺の結果、学校破壊による無教育が判断力を失わせたのだが、その修復の意味で今回も小学校に教材の援助を止まれず行った。
 シムリアップにRCがないという意味では本筋からはずれるのだが、しかし人として為し得ることの確認『ヒューマニティの確認」が今回の旅になった。目で見ることの大切さをつくづく感じた。今後に会員の訪問を切望する。