ガバナー月信 Vol.9
ガバナー 浅川 皓司


 新しい年を迎え心も新たに、と思っている間に、もう3月になってしまいました。本当に時の経つのは早いものです。

 1月の末に、沖縄の久米島へ行ってまいりました。久米島ロータリークラブが主催する「全島児童・生徒の表彰式」に参列するために、小川地区幹事と共に訪問してまいりました。久米島の人口は約9000人で、島内にある全小・中・高校から各1名ずつ選ばれた生徒を表彰しております。島の行政の責任者である久米島町長をはじめ、教育長以下多くの職員、そして表彰される生徒と家族、各校の校長、教頭、担任の先生方、ならびにロータリー関係者など大変多くの出席者の下で盛大に表彰式が開催されました。表彰された一人ひとりの生徒が、多くの大人の前で、生まれて初めて緊張しながら表彰の喜びを語っていました。その後、両親や先生方と一緒に壇上で記念写真をとられている姿は、彼らにとって一生の思い出になる事でありましょう。本当に全島を挙げての大きな催しでありました。毎年挙行されるこの式典は、今年で11回目になるそうです。この表彰式の前夜には、島民を対象に健康をテーマにした講演会が、多数の聴講者の参加を得て大盛況の中で開催されました。講師は琉球大学医学部の先生であった、親クラブである那覇RCの鈴木信会員の友情講演でありました。

 昨年7月の公式訪問の時に迎えてくれた久米島ロータリークラブの会員は、僅か5名でありました。小さな島とは言いながら、全島民から注目され、感謝され、多くの感動をもたらすこの表彰式に、地域と密着した奉仕活動の原点を見た思いがいたしました。

 この行事を機会に、2名の新会員が増強されておりました。ガバナー補佐、分区幹事、親クラブの那覇ロータリークラブの会長、直前会長などのご尽力に負うところが大きいのであろうと拝察いたします。少人数のクラブでは、大変だろうと同じ沖縄分区の浦添ロータリークラブから現・前会長が事務局員を連れて参加してくださいました。当地区の東京小石川ロータリークラブと東京後楽ロータリークラブからも多額の図書券を頂戴しました。教育長を通じて全島の生徒たちに利用してもらうようにいたしました。東京新都心ロータリークラブからは広報担当の方が応援に来てくださいました。東京ロータリークラブ会長からの祝電が会場で披露され、ロータリーならではの離島と東京の結びつきが、参加者の驚きと感激を誘っておりました。

 離島の小さなクラブの催しに、こんなに多くのロータリーの友が手を貸し、励ましてくれる様子を目にして、本当に感激しました。久米島ロータリークラブの益々の発展を祈りながら沖縄を後にいたしました。

 また、3月は「識字率向上月間」でもあります。日本では、前述の久米島のような離島であっても、今回表彰された生徒たちは、日本のどこへ連れて行っても立派に活躍できる能力を身につけています。しかし、広い世界では、未だに字を学ぶ事さえ出来ない子供たちが沢山いる事は、ご存知の通りであります。未だに絶えない戦火と政治の貧困から来る、多くの生活困窮者にとって、教育以前に、まず生きて行かなければならないのでありましょう。本当に悲しい事です。

 このような人達のために、私たちに何ができるのでありましょう。われわれロータリーは、何をすべきなのでありましょう。

 そうです、ロータリー財団を通して、このような人達、このような子供たちに手を差し伸べる事が出来るのです。ロータリー財団の活動について、もう一度目を通してください。さあ、直ちに行動に移しましょう!手を差し伸べましょう!