一個人の力が生かせる環境対策を

地区社会奉仕(環境保全)委員長 志賀泰昭(東京小石川RC)

 昨年12月、インドネシアで温暖化防止バリ会議が開催されました。地球温暖化により、北極、南極の氷が解けて海水面が上昇し、動植物の3分の1が絶滅するばかりか、世界中、特にアフリカと中央アジアで飢饉が発生するとも言われています。

 このバリ会議では世界の指導者たちが集まり、京都議定書後の温室効果ガスの新たな削減枠組みを話し合う行程表を採択しました。今後2年間で詰めるべき行程表の要素として、途上国への被害防止支援や技術移転、新たな資金策の検討、排出増につながる森林減少対策、排出権取引など市場メカニズム導入による便益向上などが挙げられていますが、これらの多くは政治家の指導力に期待すべきものであり、残念ながらわれわれ一個人の力が及ぶものではありません。

 しかし、ロータリー全体から見ると、緑化推進などさまざまなプログラムを開始し、頑張っておられるロータリアンも大勢いらっしゃいます。もし、関心はあるけれども環境問題を大きく捉えるあまり、一歩も踏み出せないでおられるようでしたら、われわれを取り巻く日常生活のなかから一つでも見つけてみてはいかがでしょうか。先日、原油価格の高騰を受け、湯たんぽが前年度の5倍以上売り上げているというニュースを聞きました。お風呂の残り湯を湯たんぽに入れて省エネを実践するということですが、実は昔の生活様式に戻っただけのことなのです。そのほかごみの減量においても、最後まで使い切るという意識さえ持てば、捨てるまでの間に何度も再利用することは可能なのです。

 今まで驚異的な気候変動に見舞われることがなかった日本は、世界中で騒がれている環境問題に対する理解が少なかったように思われます。しかし、近年の猛暑を体験したことで、もはや人任せにはできないことも学んでいるはずです。だからこそ、われわれロータリアンは一個人の力で実践できることを今日から始めるのです。